諸々,徒然… その六 パロディ・In・うる星やつら(2)
前回,「うる星アニメには映画のパロディが目立つ」とか言っときながら,大変な書き落としに気付きました(T_T)。それも2つも!謹んでお詫び申し上げますとともに,コメントさせていただきます。 一つは劇場版1st,そう「オンリー・ユー」のクライマックス。教会での結婚式,今まさにエルと誓いのキスを交わさんとする(「交わされそうになってる」が正しいんですが)あたる。その時,教会内に響く「ダーリン,ダーリーン!」の声。あたるが目にしたのは,ステンドグラスを叩きながら必死に自分を呼ぶラムの姿!言わずもがな,ダスティン・ホフマン主演『卒業』のクライマックス・シーン。
もう一つは,TVシリーズでスタジオぴえろ制作=押井守監督作品として最後のエピソードとなった「死闘!あたるvs面堂軍団!!」。あたるがモトクロスバイクで金網を飛び越えていくシーン(着地後,少しよろけちゃうところが逆に何ともgood!)を始め,スティーブ・マックイーン主演『大脱走』仕立ての展開となっております。これについては,もう何も申しますまい。恐らく,ほとんどの皆さんと私の見方は同じでしょうし。むしろ,私ごときの文筆ド素人のコメントなど目の芥,読むのが時間の浪費にしかならないと思います。少なくとも,この作品をご自身の中でTVシリーズの「最終話」として位置づけていらっしゃる方(かなりおいでるのでは?)にとっては…。
まず,論外と言えるのが「電気仕掛け〜」です。だって,自分自身が加速するんじゃなくて,駕籠のジェット・ブースターを起動させるわけなんですから。あれじゃ,加速装置じゃなくてアフターバーナーではないか〜っ!(怒) 「魔境転生〜」では,スピードアップはしても,それらしく見せるカットが弱くアウト! 「理由なき反抗」は,起動直後に竜之介の姿が消えた位置に「斜線」を入れたり移動中に残像を見せたりと,かなり拘った演出に高得点。が,惜しいことに「あたるの映画から生まれた竜之介」が「戦いの中で使っている」ところから,ギミックとして当然という流れに行き着いてしまうのです。 で,結局のところ消去法的になりますが,「愛のラガーマン」のあたるに落ち着くわけなんですな,これが…(^_^;)ストーリー展開と照合して「必然性はないが無理もムダもない」し,髪型を変えちゃうとゆー遊び心大なところが心の琴線に触れまくりv(^o^)b パロディのことで,『009』からこの「愛のラガーマン」のことに話題を移してみます(強引グ・マイ・ウエイ…)。ご存じの方もかなり多いと思いますが,このエピソードには,まだ有名な作品のパロディが盛り込まれていますね。そう『超時空要塞マク○ス』(これも殆ど伏せ字にならん… ^^;)。私は全く『マク○ス』は見てなかったのです(『マク○ス7』は隔週程度に見ました)が,女王軍つまり侵略側から見てあたるたち地球側は“巨大生物”という原作通りの設定をうまく生かして,『マク○ス』で地球と敵対する側が巨大だった(と思います)ことの“逆転状況”として描かれています。「プロト・カルチャー」という言葉さえ出てきますね(^^;)。あれって,『マク○ス』ではどちら側を指していたんでしたっけ?どなたか,詳しい方がおいでたら教えていただけませんか? おっと,また大事なことを忘れるところでした。
「愛のラガーマン」は,スタジオ・ディーン制作としては2本目,原作を元にしたアニメでは最初のもの。さらに,元の原作は2つの別のエピソード。しかし,原作にあった“ラグビー”と“狙う側と狙われる側”という共通項を生かして上手く1本の面白い話にまとめていると思います。まぁ,ラストは尻切れ状態な上に,かなりスケベな展開が完璧に男の子向けではありますけれど…だから自分には好きな話?(苦笑) スタッフ,キャストが“一丸”となって遊んだパロディといえば,「またまた純情キツネ!」に一言触れておかなければいけないでしょう。あまりにも有名ですものね。
また,書く前に回を改めなければならなくなりました。
少しネタをバラしますと,原作をアニメにした時に某有名アニメ映画を大いにパロった,「あのエピソード」のことなんですが…
|
|
≪ もどる |