諸々,徒然… その八 人の心,キツネの心(1)
GW以降,めったにやらないお絵描き掲示板への「描き込み」や当サイトBBS用のアイコン作りなどを通して,“純情キツネ”に対する意識が大きくなっております。アニメ化20周年にあたって寄稿させていただいたまんがを描いた時のあたるもそうだったんですが,どうも私という人間は,じっくり“観察して自分なりにキャラを作って”から描くのではなく,何気なく描き進めていくうちにそのキャラに心情移入するタイプのようです。 既に,うる星サブキャラの中で,コタツネコと純情キツネの“2人”が私のお気に入りということは,100質の回答や“Gallery…?”拙作へのコメントでも記しています。が,うる星以外の視点も含め,改めてこのコーナーでキツネの考察を取りまとめておきたいと思います。 余談ではありますが,当サイトBBSキャラ・アイコンのキツネが手にしているもの,四つ葉のクローバーに見えると思います。実はあれ,“イモカタバミ”というちょっとダサい名前の付いた草花の葉です。畑や田舎の路地に見られる石垣の隙間などから,クローバーよりやや大きめで肉厚の明るい葉を広げ,ピンクの可愛い花を咲かせます。幼い頃から家の近所で眼にしていた私には,タンポポ以上に健気で芯の強さを感じる草花です。ただ,四つ葉になっているものはクローバー以上に少なく,私も一,二度見たかどうかといった朧気な記憶しか残っていません…。 アニメ・シリーズにおいて“純情キツネ”と呼ばれるようになった,あの子ギツネの魅力って何でしょう?なんて書くと,「何を寝惚けたこと言っとんじゃ!可愛い姿と,いじらしいほどの純真さ(=しのぶへの真っ直ぐな想い)に決まっとろうが!!」というお叱りのツッコミを受けること間違いなしでしょうね(^^;)そう,今回取り上げたいのは正にその2点です。 まず,キツネの姿。キツネの顔立ちは逆三角形でつり上がった細い眼,というのが一般認識ですよね。昔話の挿絵もアニメでも,そのあたりは変わらず,うる星アニメでも純情キツネの仲間たち(キツネの集会で映画(!)を見てましたよね)は,ごく“普通”の顔立ちでした。 さて,それに比べて当の純情キツネ,鼻は低いは真ん丸な目だわで,甚だキツネらしからぬ顔だなぁと思いませんか?キツネのまんまの顔立ちでは可愛さが不足するから,高橋先生が独自にデザインされたのかなぁ…私はそう思ってたんです,彼を初めて見た時から,この1か月ほど以前までずっと…。ところが,この間偶然キツネの生態について記した文献(というより動物図鑑的なもの)を目にする機会を得ました。そこに,キツネの顔立ちの変化を図解してたんですよー♪そうしたら,何と,まぁ!彼のような顔かたちの時期ってちゃんとあるんです。生後6週間ほど経った頃なんですけれど。
身勝手な憶測をするならば,次でより詳しくふれる彼の内面(心情),そして能力が形に表れたものが外見につながっていると思うのです。
つまり,親から独立して生活していても内面や能力から見た時,彼は一人前(一匹前?)のキツネとしては非常に未熟で幼いわけです。元の姿を知っている人なら誰もが正体を見破ってしまう。しかし,その未熟さが彼のひとつの魅力であり,可愛らしさの根元でもあるわけです。
さて,もう一つの魅力“しのぶへの真っ直ぐな想い”ですが,これを詳しく語ろうとすると,ページを改める必要があるようです(またか!)。 先にも述べましたが,人を騙すことを知らないキツネというのも,一般的なキツネのイメージとは異なります。いや,それどころか,しのぶという一人の娘に対してではありますが,人に近づきたい・仲良くしたいという想いをはっきりと持っていることは,“普通”のキツネと正反対という感じさえします。このことを深く考えようとする時,私にはキツネが主人公である児童文学作品(な,何じゃとて!)が浮かんでくるのです。 次回は,その作品との比較も織り交ぜながら(身の程知らずにも程がある…),キツネの心情に迫ってみたいと思います。
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